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【15歳で天涯孤独…最新作『荒野にて』が描く人生の旅路の果てとは? | ananweb – マガジンハウス】超オススメ!

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15歳で天涯孤独…最新作『荒野にて』が描く人生の旅路の果てとは? | ananweb – マガジンハウス

今回はananweb – マガジンハウス – 恋愛現役女子が知りたい情報を毎日更新!さんの最新記事のご紹介です。


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静かな感動に包まれる注目作『荒野にて』!

【映画、ときどき私】 vol. 225

赤ん坊のころに母親に捨てられ、父親と2人暮らしをしていた少年チャーリー。家計を助けるため、近所にある競馬場で手伝いをするようになる。そこで、年老いた競走馬のピートと出会い、心を通わせていた。

そんなある日、父親が大ケガを負い、突然この世を去ってしまう。天涯孤独となってしまったチャーリーは、殺処分を宣告されたピートを連れて逃走するのだった……。

本作は、作家で音楽家のウィリー・ヴローティンによる小説「Lean On Pete」を映画化した作品。今回は、完成までの道のりをこちらの方にお話いただきました。それは……。

イギリスのアンドリュー・ヘイ監督

2015年に発表された『さざなみ』で高く評価され、各国で数多くの賞に輝いたヘイ監督。前作では、高齢夫婦の姿にフォーカスしましたが、本作では15歳の少年が抱える孤独に迫っています。そこで、主役を決定するまでのいきさつや監督自身の経験などについて語ってもらいました。

―今回チャーリー役に抜擢したのは、チャーリー・プラマー。本作では、第74回ヴェネチア国際映画祭で新人俳優賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞も受賞しましたが、何百人もの応募者のなかから彼を選んだのはなぜですか?

監督 キャスティングの際にたくさんビデオが送られてきて、彼もそのひとつだったんだけど、最初の1分を見ただけで、「この子がチャーリーだ!」とすぐにわかったよ。彼は非常に才能があるし、どのシーンでも微妙なニュアンスのある演技をすることができる能力を持っている俳優。それも普通じゃない、ちょっと違う面白いアプローチをすることができるんだ。

プラマーは強さと繊細さを持ち合わせている俳優

―確かに、劇中で見せる彼の存在感と佇まいには、非常に引き込まれるものがありました。

監督 それから、彼は強いんだけれど、どこかもろくて繊細なところがあるんだよね。今回、僕はいわゆる典型的なアメリカ人のタフな男の子のというものを求めていなかったこともあって、プラマーの持つ感受性や繊細さはキャラクターと同じものを持っていると感じたんだ。

なかなかそういうものを持っている人はいないし、すぐには見つからないと思っていたんだけど、まさに彼がその人物だったんだよ。しかも、ビデオのなかで彼はいくつかのシーンを演じてくれていたんだけど、どれも予想外のものだった。監督としては、自分が思っていたものとまったく違うやり方をされることはうれしいことでもあるものなんだよね。

―では、現場でも監督が細かく演出していくというよりも、俳優と話し合いながらキャラクターを作り上げていくような感じでしたか?

監督 そうだね。僕にとって俳優と議論したり、話し合ったりすることはすごく大事なこと。ただ、最初からあまり話しすぎるのではなく、まずは俳優に演技をしてもらって、それから深く話をするという方法を取っているんだ。

というのも、僕が「こうしなさい」と厳密に指示するよりも、俳優自身が自分なりの演技を見つけていくという協力体制のほうがより自然な演技が出てくるものだからね。

―そういった監督の演出もあり、俳優陣の演技にはリアリティに感じました。今回は小説が原作ということですが、映画化するうえで苦労したのはどのような点でしょうか?
 
監督 小説を映像化するのは、以前テレビシリーズで経験したこともあったけれど、映画にするという意味では僕にとっても大きなチャレンジだったよ。

というのも、時間的にすべてを入れることはできないから、原作のスピリットを見つけて、テーマは何か、そしてあらすじのどの部分を取り入れるのか、原作に忠実でありつつも自分の解釈をどう入れるか、といったことを考えなければいけないからね。とにかく何が一番重要なのかということを見つけるのが大切だったよ。

人間とはみんな欠陥があり、過ちを犯すもの

―映画を撮るにあたって、監督が心にとめていたのは、原作の序文にある「確かに我々人間は弱く、病気にもかかり、醜く、堪え性のない生き物だ。だが、本当にそれだけの存在であるとしたら、我々は何千年も前にこの地上から消えていただろう」というアメリカの作家ジョン・スタインベックの言葉。そこから監督が得たものはどのようなことでしょうか?

監督 まず、僕が原作に惹かれた理由は、登場人物を誰も非難していないところ。それどころか、できるだけ彼らの状況を理解しようとしているんだ。僕たち人間はみんな欠陥があり、誰もが過ちを犯すことがあるよね? 特にお金がなかったり、人生が複雑な状況にあったりする場合、正しい選択をすることが難しくなるものなんだ。

そういったことが、このジョン・スタインベックの文章には表れていると感じたから、大事にしたいと思ったんだよ。つまり、誰のことも批判せず、どうしてそういうことをするのかを理解して、共感するということだね。

―リサーチのために3か月間アメリカを旅されたそうですが、そのときの忘れられない出来事などがあれば教えてください。

監督 僕はアメリカに何度も行ったことがあるし、住んでいたこともあるけれど、今回は本当にすばらしい旅だったよ。原作のなかのチャーリーの旅路をたどるような3か月間で、キャンプしたり、モーテルに泊まったりしてみたんだ。

もちろん、僕の経験はチャーリーとはまったく違うものではあるけれど、少なくともいろいろなコミュニティや人々、そして風景を理解するように努力はしていたつもりだよ。

なかでも興味深かったのは、アメリカンドリームが叶わなくて大変な生活をしている人たちがどこにでもいたこと。でも、そういうなかでも彼らはお互いに助け合い、まるで家族のような強い絆で結ばれていたから、僕はそれを映画のなかで再現したいと思うようになったんだ。

今回は大都市を訪れているだけではわからないアメリカの“ハート”みたいな部分を知ることができたけれど、そういうところは時間をかけてみないとわからないものだよね。

僕の映画ではつねに孤独を描いている

―そういう意味では、チャーリーと同じような状況に陥った人たちと触れ合う機会も多かったと思いますが、監督自身も若い頃に同じような苦悩や孤独を感じたことがありましたか?

監督 もちろん、僕もそういうものは経験してきたけど、みなさんも孤独感は味わったことがあるんじゃないかな。それに、これまでの僕の映画もある意味で「孤独であること」がテーマ。つまり、孤独のなかでどうにか生き延びていこうとする人の姿を描いているということだよ。

チャーリーという人物は、孤立しているなかでもせめて自分が安全でいられる場所や思いやりを持って接してくれる人を求めているのだけれど、そういう部分は僕自身も理解できるし、この物語に惹かれた理由のひとつと言えるかもしれないね。

―それでは最後にこれから作品を観るananweb読者に向けて、伝えたいことをメッセージとしてお願いします!

監督 僕が監督であるうえでつねに持っている野心は、観客のみなさんに何かを感じて欲しいということ。だから、劇場を出たときにチャーリーに対して共感を覚えたり、自分の周りにいる人たちを見る目が変わったりしたらうれしいかな。あとは、「人が思いやりを持てば持つほど世の中はよくなる」という僕の信念も伝わればいいなと思っているよ。

誰もが自分の居場所を求めて人生の旅に出る!

どんな困難でも諦めない希望の光を内に秘め、瑞々しさを放つ新星チャーリー・プラマー。先の見えない孤独と闘い、“人生の荒野”へと足を踏み出す姿に心を揺さぶられるはず。新たな生活にとまどいやすいこの時期だからこそ、オススメの作品です。

美しい景色が広がる予告編はこちら!

作品情報

『荒野にて』
4月12日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷他 全国順次ロードショー
配給:GAGA
© The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2017
https://gaga.ne.jp/kouya/


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