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俳優を目指すまでは公務員になろうと思っていました。
――朝ドラの反響はどうですか?
清原:最初はそこまでなかったんですけど、第6週(吉沢亮さん演じる天陽とのスキー対決エピソード)からやっと出番が多くなって。そのタイミングでNHK『あさイチ』にも出させていただいたこともあり、そこからの反響は今までに比べて桁違いに大きかったです。良くも悪くも、こんなにたくさんの評価が届くことはなかったので、いただいた感想を見ながら、嬉し涙しそうになりました。役者やっててよかったなって思いましたね。
――北海道で撮り下ろした『清原翔 Visual Book in「なつぞら」』も発売されました。
清原:僕のフォトブックなんて売れるとは思えないんですけど(笑)。
――そんなことないですよ! 実は昨年末の小誌で’19年のNEXTブレイク俳優に清原さんを選ばせていただいたのですが…
清原:あ、そうです、そうです。その節はありがとうございました。すごい嬉しかったです!
――その予想が的中というくらい、今ノリに乗っている印象です。
清原:いやいやいや。全然そんなことないですよ。環境の変化もそこまでないですし。でも今は毎日充実してるなとは思いますね。
――周りの反応は?
清原:照男がフィーチャーされた放送週はすごかったですよ。友達にも初めて演技を褒めてもらえましたし。嬉しいですよね、単純に。親戚に見てもらえる機会ってそんなになかったんですけど、やっぱりみんな朝ドラは見てくれているらしくて、僕が登場するたびに父方の親戚のグループラインが盛り上がっているみたいです(笑)。
――清原さんは大学生の時『MEN’S NON-NO』のモデルとしてデビューされたんですよね。
清原:そうです。大学2年の時ですね。
――でもこれだけの容姿をお持ちであれば、自分で応募しなくてもスカウトとかありそうですけど…。
清原:いやいやいや。それまでずっとオタクみたいな格好をしてたんで。神奈川育ちですけど、東京に出たこともなかったですし。全くモテもしませんでした。
――服に興味もなかった?
清原:なかったです、全然。服も地元のすっごい安い衣料品店とかで買ってたんで。それこそメンノン(MEN’S NON-NO)なんて読んだこともなかったですし。
――じゃあモデルになった時、周りがびっくりしたくらいですか?
清原:いや、友達もそんなにいなかったので、反響も何もなかったです(笑)。ただ、高校を卒業したあたりから、周りにやっとおしゃれな友達が現れ始めて。それでメンノンを読むようになり、専属モデルという存在を知ったんです。
大学卒業後の5か月間は相当やばいやつでした。
――モデルになるまでは、将来何になろうと思っていたんですか?
清原:それまではずっと公務員になりたかったんですよ。といっても、仕事の内容に興味があったわけではなくて、暦通りにしっかり休める人生を送りたかったから(笑)。
――なぜ、モデルの道に?
清原:モデルも休みが多いと勝手に思ってたんですけどね(笑)。でも、表舞台に立つ仕事に漠然とした憧れはあったんです。だからたとえ公務員になってたとしても、辞めてた可能性はありますね。
――俳優デビューは大学を卒業されてからなんですよね。
清原:メンノンモデルの先輩たちを見て、“俳優という選択肢もあるのか…”と自然に思うようになって。正直、大学を卒業する時はめちゃくちゃ悩みました。大学院に進んで、2年間の猶予をもらおうかなとも思っていましたし。でもやっぱり、役者という仕事をやってみたいと思っちゃったんですよね。たとえ院に進んでも、2年後に普通に就職するなんて考えられないだろうなと思って。でも今の事務所に入るまで、空白の5か月があったんですよ。バイトとたまにあるメンノンの撮影くらいしかやってなくて。周りはみんな普通に就職して働いているのに。だから相当やばいやつでしたよね。
きよはら・しょう 1993年2月2日生まれ、神奈川県出身。2013年から『MEN’S NON-NO』の専属モデルとして活動をスタートし、’16年にドラマ『HiGH&LOW~THE STORY OF S.W.O.R.D.~ Season2』で俳優デビュー。現在、NHK連続テレビ小説『なつぞら』や絶賛公開中の映画『うちの執事が言うことには』に出演している。パンツ¥32,000 シューズ¥14,000(共にURU/STUDIO FABWORK TEL:03・6438・9575)
ドラマの舞台、北海道・十勝帯広エリアの大自然の中で撮り下ろしたグラビアや撮影現場での写真を大ボリュームで収録した一冊。そのほか、『なつぞら』への思いを語りつくした約1万字にも及ぶインタビューやドラマの名シーンを集めた読み物ページも必読!『清原翔 Visual Book in「なつぞら」』(KADOKAWA)が大好評発売中。
※『anan』2019年6月12日号より。写真・尾身沙紀(io) スタイリスト・李 靖華 ヘア&メイク・NOBUKIYO インタビュー、文・菅野綾子
(by anan編集部)
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