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【大人の“初恋”に胸がキュンッ 『はじめてのひと』に共感する理由 | ananweb – マガジンハウス】のご紹介です。

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大人の“初恋”に胸がキュンッ 『はじめてのひと』に共感する理由 | ananweb – マガジンハウス

今回はananweb – マガジンハウス – 恋愛現役女子が知りたい情報を毎日更新!さんの最新記事のご紹介です。


大人の女性に訪れる“はじめて”に切なさが止まらない!

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大人の女性が出逢う“はじめて”をテーマにした連作集を描こうと思ったきっかけを、谷川史子さんはこう語る。たしかに年齢を重ねて、わかったつもりになっていても、“はじめて”は思いがけないところからやってきて、大人げなくときめいたり、動揺したりしてしまうもの。3巻までに描かれてきたのは、結婚に踏み切れない女性や、自分以外の人と仲良くしている親友に嫉妬する女性、そして谷川さんが「離れる読者の方がいることも覚悟した」と打ち明ける、妻子ある人を好きになってしまった女性など。最新刊では、同級生に10年間も片思いしている女性と、恋愛に縁遠い女性が登場する。

「後者は“遅れてきた初恋”がテーマです。年齢的には35歳と十分大人で、思慮や理性や自信のなさで身動きの取れないヒロインなのですが、甘酸っぱい感情に首まで浸からせたいと思って描きました」

いろんな読者に「この子、自分に近いかも」と思ってもらえるよう、幅のあるキャラクターを心がけているというだけあって、登場する女性たちの恋愛や人生に対する価値観はさまざま。別の回で脇役として出てきた人が、ヒロインとして再登場したりして(逆もしかり)、すぐそばにいる人のまったく違う物語を楽しめるのも、連作集だからこそ。

「改めて振り返ると、ひとりひとり誰にでも大切にしたい人生がある、ということを描きたいのかなと思います。小さな出来事や事柄に心惹かれることが多いのですが、それをひとつのお話に仕上げるのに短編は向いていて、連作集はそのバリエーションだと感じます。短編を多く描くと型みたいなものができて、既視感のある展開になりがちなのが難しいのですが、『この人とこの人が友人だった』などと設定すると、描いた本人なのに、世界は広くて狭い! と感心できたりして楽しいですね」

谷川作品の真骨頂といえる“切なさ”と“はじめて”の親和性の高さにしみじみ。日々のささやかな“はじめて”を大切にしたくなるはず。

『はじめてのひと』 “はじめて”をめぐるシリーズ連載。4巻では、以前からチラチラ登場しているお堅いイメージの博物館職員・北別府さんが主人公に。意外な素顔がかわいすぎ! 集英社 440円

たにかわ・ふみこ 1986年デビュー。『おひとり様物語』(既刊8巻)を『Kiss』で連載中。今秋、都内で原画展を開催予定。詳細は本作連載中の『ココハナ』のTwitterなどで告知します。

※『anan』2019年5月22日号より。写真・中島慶子 インタビュー、文・兵藤育子

(by anan編集部)

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