今回はananweb – マガジンハウス – 恋愛現役女子が知りたい情報を毎日更新!さんの最新記事のご紹介です。
――’18年『M-1グランプリ』初の決勝進出にして、優勝となったんですね。
せいや:嬉しかったです。去年1年は『M-1』のことだけ考えてふたりで死ぬほど努力したんで。寝る間を削って毎日ネタ考えて、作戦会議もいっぱいしたよなぁ。
粗品:自分らの個性とか、『M-1』の性質とか、あらゆること考えて、どの段階でどのネタをするかもかなり話し合いました。
――凄い。おふたりともとてもクレバーで、しかも努力家ですね。
粗品:でないと、激戦の『M-1』は取れないと思います。
――優勝して人生変わりました?
粗品:変わりましたね。誇りを持って仕事できるようになりました。家族も喜んでくれたし。
――そういえば、粗品さんは1000万円の賞金で親孝行するって宣言されてましたが。
粗品:僕、高校時代に父ちゃんが亡くなってるんですけど。お墓買えてなくて、ずっと母ちゃんの部屋にお骨があったんですよ。だから、賞金でお墓を買いました。けど、お墓ってめっちゃ高くて、賞金だけでは足らんかったです(笑)。
――優勝してモテるようになったとかは、ないですか?
せいや:モテかぁ……。
粗品:モテるようになったかどうかはわかりませんけど、女性ファンは増えましたね。ただ、20代のコンビにしては、女性ファンの比率は高くなくて、シブいですけど。
せいや:うちはわーきゃー言わず、ネタをしっかり聞いてくれるファンが多いんで、ありがたいですね。
――せっかくなので、読者に「相方のここがモテ要素だ」というアピールをしてもらえますか?
せいや:粗品はスタイルがいいんで。もっとファッションとか気をつかったらモテると思うんですけどね。はっきり言って“イモい”。しかもオタク気質やから、アニメのTシャツを着たりする、“イモオタ”なんですよ(笑)。
粗品:“イモオタ”って言うな! これは理由があんねん。『M-1』優勝してから急にオシャレになったりしたら、気持ち悪いやろ? だから、あえて昔から持ってる服ばっかり着てるんですよ。
――対して、粗品さんから見たせいやさんのモテ要素は?
粗品:せいやは母性本能をくすぐるところがあるじゃないですか。見た目、ほぼ2歳児ですから(笑)。
せいや:2歳児よりは大きいわ。
――では、相方より自分のほうがモテるぞと自信のあるところは?
せいや:僕は粗品より女性に対して優しいという自信があります。
粗品:えー、そうかぁ?
せいや:僕は妹が2人いる長男なんで、女の子に優しくするのが当然 と思ってるんです。だから女の子に顔蹴られても、怒らない。
粗品:それは怒れよ。っていうか、好きなプレイってだけやろ(笑)。
せいや:僕は女性には思いっきり甘えてほしいタイプなんですよ。
粗品:それをいうたら、真っ向からかぶるけど。僕は、父ちゃん亡くなってからひとりで、母ちゃんを支えてきたんで。女性ファーストでいったら、僕のほうが意識高いと思う。
――どちらも女性に優しいということで。では、最後にこれからの目標を聞かせてください。
粗品:テレビやいろんな場で活躍していきたいというのもあるんですけど、劇場でお客さんの前で漫才をすることは、ずっと大切にしていきたいと思っています。どんな時も、漫才は僕らの味方やから。
せいや:僕も同じ気持ちです。僕らは出会ったきっかけも漫才、人生を変えてくれたのも漫才。根っこに漫才があって、その上でいろいろな活動があるわけですからね。
――本当に漫才が好きなんですね。ひょっとして『M-1』にもう1回出たいと思ってますか?
せいや:出られるなら出たいです。あの緊張感の中で漫才するのは好きなんで。でも、難しいのがわかってるから、出ませんけど。その分の熱量を「しもふりチューブ」で燃やしていきたいんです。まだ慣れないメディアですし、また下積みからやっていく覚悟です。
粗品:そしてゆくゆくは、劇場でトリを務められて、大きな笑いもとれる“最高峰の漫才師”になりたいというのが、僕らの目標です。
しもふりみょうじょう 2013年結成。『霜降りバラエティ』(テレビ朝日系)が毎週木曜25:59~放送中。ボケ担当のせいやは1992年東大阪市生まれ。高校時代いじめられた時にお笑いでハネ返した経験があるタフなハートの持ち主。ツッコミ担当の粗品は’93年大阪市生まれ。ピン芸ネタを競う『R-1ぐらんぷり』2019年で優勝した、卓越したセンスとテクを持つ実力派。
「しもふりチューブ」という公式YouTubeチャンネルを開設し、毎日18時にアップ中。目標としている「漫才100本」を披露していくほか、オリジナルゲームや、さまざまな企画にも挑戦している。最新情報は、Twitter(@shimofuri_tube)で発信。企画や質問、コメントはメール(shimofuri@omo.jp.net)にて随時受付中。
※『anan』2019年9月4日号より。写真・小林真梨子 インタビュー、文・伊藤愛子
(by anan編集部)
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