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【ペンになってもいいですか!?】vol. 110
ひとつの目標だった幕張メッセ公演は大成功!
6回目となる本ツアーは、グループ初となる生バンド形式。さっそく1曲目の「EVERYDAY」はバンドのよさが際立つロック調のパワフルなアレンジで魅せます。最初の挨拶ではHOONYが「たくさんのプレゼントを用意しているので期待して」と予告! 期待値がぐっと上がります。
ダンスナンバーのカッコよさもさることながら、WINNERの魅力のひとつは、バラードのうまさ。大切な人を失った傷み、哀しみ、後悔……ヒリヒリするような感情を切なく歌い上げます。極上の歌声に酔いしれていると、激しいダンスを見せつけ、キュートでコミカルな踊りで和ませて……。そんな緩急自在なパフォーマンスによって、会場の熱はどこまでも高まっていきます。
中盤の見どころは、トロッコによる演出。「WE WERE」が始まると、ひとり一台ずつトロッコに乗り込み、会場のセンターへ移動します。近づいてくるメンバー達に興奮した観客からは、耳をつんざくような歓声が! メンバーにとっても、INNER CIRCLE(ファンの総称)を至近距離で感じられるのは大きな喜び。膝をついてさらに近づいたり、まじまじと一人ひとりの顔を見つめたり、客席との近さを存分に楽しんでいました。トロッコがセンターに着くと、4台が合体し、ひとつのステージに。4人がそれぞれ、前後左右のファンたちを見渡しながら、歌声にのせ、ファンへの気持ちを会場の隅々にまで届けていました。
ライブの後半戦は、8月7日にリリースされるアルバム『WE』のタイトル曲で、YOONが作詞作曲したサマーダンスナンバー「AH YEAH」でスタート。「IMMATURE」では、JINUはダンサー達に担がれ、MINOとYOONは手を取ってジャンプし、HOONYは空手のような型を決め、とにかく自由奔放(笑)。全力で遊ぶ姿が見られるのも、WINNERのライブの醍醐味!
MCも自由度満点。天然キャラのJINUのユーモラスな発言に、YOONとHOONYがツッコみ、MINOは絶叫! MC中、とにかく笑いが絶えません。そして、清涼感溢れるトロピカルなダンスナンバー「MILLIONS」、大ヒット曲「REALLY REALLY」、など夏らしいナンバーで、圧巻のラストを迎えました。
アンコールのMCでも、MINO独特の才能がほとばしる絵をメンバーがイジリ倒すなど笑いがいっぱいでしたが、INNER CIRCLEへの真剣で真っすぐな思いもたくさん聞くことができました。JINUは、公演が終わる寂しさを語り、HOONYは苦労した時を思い返し「ひとりでいけば早くいけるけど、一緒にいけば少し遅くても遠くにいけるって言いますよね? みなさん、僕の手を掴んでくれませんか」とファンに呼びかけます。MINOは日本語で気持ちをうまく伝えられないことを詫び、YOONは、歌手として存在できるのは、歌を聴いてくれる人達がいるからだと感謝を伝えました。
実は、幕張メッセは、2016年、アーティストが何組も集まるイベントKCONでパフォーマンスをして以来、「いつかここで(単独)コンサートがしたい」と願い続けてきた場所。一歩一歩、着実に階段を上り、パワーアップしたからこそ辿り着けた幕張メッセでの公演を成功させたことは、WINNERにとって大きな意味を持っていました。
練習生時代に「上を目指して」作った曲「GO UP」を披露すると、ファンの大合唱が会場中に響き渡ります。歌い終えると「これからWINNERがどこまで行けるかわからないですけど、いつもみなさんと一緒にいたいです。これからもよろしくお願いします」とYOONがコメント。
感動的な時間の余韻が漂う中、続行されたアンコール。MINOは耐えきれずタオルで顔を覆うほど号泣してしまいます……。しかし、最後は会場が一体となり大盛り上がり! 4人全員が晴れやかな表情を浮かべ、ひとつの目標だった幕張公演を全身全霊でやり切った充実感に満たされていました。
information
ニューアルバム『JAPAN NEW MINI ALBUM “WE”』2019年8月7日発売。
https://ygex.jp/winner/
『WINNER JAPAN TOUR 2019』
8月10日(日)東京・オリンパスホール八王子
8月31日(土)静岡・静岡市民文化会館 大ホール
9月1日(日)愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
9月14日(土)京都・ロームシアター京都 メインホール
9月16日(月・祝)マリンメッセ福岡<ファイナル公演>
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WINNERのアリーナツアーレポート!【K-POPの沼探検】#111 – 文・小泉咲子 | ananweb – マガジンハウス