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「社長様」「部長様」「校長様」
よくある間違いなのですが、送られた人は、自分はどれだけ偉そうな印象を与えているのだろうかと感じてしまう表現です。
役職名自体が敬称となっているので、この使い方は「頭痛が痛い」のように同じ意味の言葉が二重に入ってしまっています。
私を例にすると「津田校長」で十分ですが、どうしても「様」をつけたい場合は「北千住校長 津田様」と書き始めます。社長であれば、「株式会社×× ××社長」または「株式会社××社長 ××様」ですね。
「明日のお約束は13時からでよろしかったでしょうか?」 「13時からで大丈夫です。」
このやり取り、違和感がない方が多いかもしれませんが、実は不適切なんです。まず、「よろしかったでしょうか」ですが、約束はこれからおこる未来のことです。それに対して、「よろしかった」という過去形の表現は不適切になります。
また、文中で「?」を使うことも違和感がない方が非常に多いと思いますが、日本語は疑問形であっても「。」を用います。親しい方とのやり取りや、あえて分かりやすいように用いるならば問題ないですが、目上の人に対してのメールやレポートなどで使う場合は注意が必要です。
よく生徒から論文試験のための文章や、レポートを見てほしいと頼まれることがあるのですが、冒頭の問題提起の部分で「〜ではないでしょうか?」と無意識で使っている方が多くいます。せっかく、良い文章を書いていても、点数を下げかねません。仕事であれば、上司や取引先から常識に欠けるのではないかと疑われる可能性もあります。
最後に、「大丈夫です」ですが、きちんと答えるのであれば「問題ありません」「問題ございません」ですね。
以上を踏まえて修正すると、
「明日のお約束は13時からでよろしいでしょうか。」
「13時で問題ありません。」
となります。
「畏まりました。」
さて、読めましたか。
正解は「かしこまりました」です。この「畏(おそ)れる」という漢字は漢検2級〜準1級レベルで出題される言葉で、常用する言葉ではありませんが、最近はスマホの変換で簡単に出てくるので、使う方が増えているようです。
もちろん、意味合いとしては「わかった」の尊敬語ですので、目上の人に敬意を表すという意味では、間違ってはいません。
ですが、難読漢字をビジネスシーンで使用すると、親切心に欠け冷たい印象を与える場合もあります。
「わかりました」でも十分ですが、これではフランクすぎるかな。と思ったときは平仮名で「かしこまりました」にした方が無難でしょう。
いかがでしょうか。
この機会に、自分のメールを見直して、誰に対しても、恥のかかない表現を身につけていきましょう!
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「よろしかったでしょうか?」はNG! 実は使わない方がいい表現3選 – NAYUTAS by 東進ゼミナール 東京北千住校長 津田 翔也 | ananweb – マガジンハウス