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バラエティに富んだランキングに注目!
アメリカにはヴィーガン、パレオ、ペガンなど、さまざまな食のスタイルがあり、それぞれに合わせた食材を幅広く扱うのがホールフーズ。店舗数も多いので食の動向や流行が見えやすく、そのトレンド予測はとても興味深いもの。
「以前はある一つの食材にスポットを当てていたところが、今年は、食材に含まれる注目の成分をさらに加工した食品を取り上げているのが新しい。これは、消費者の知識が増え、食への意識がより高まっているという結果。いい栄養素をそれぞれの食のポリシーに沿ったやり方で摂れるよう、バラエティに富んだ商品が選ばれているのが、今年注目すべき点でしょう」(愛葉さん)
プロバイオティクスの技術が進歩
“プロバイオティクス”とは、人体に有益な微生物や菌のこと。人間が必要な微生物や菌を直接腸に届けることで、腸内環境を整え、腸壁から栄養素を効率的に体内に吸収しようという“腸活ブーム”の盛り上がりとともに耳にするようになった。
「プロバイオティクスといえば、発酵食品の乳製品やキムチ、日本では味噌、しょうゆ、納豆などがその代表ですが、最近は加工のテクノロジーによって、常温でそのまま腸に届く食品やサプリから、菌の効果で汚れが落ちやすい洗剤などの生活用品までいろんなシーンにおいて商品化されています」(愛葉さん)。
何千億とある菌を用途に合わせていろんな製品に取り入れる、これが世界のトレンドになりつつある。
いいオイルを積極的に!
「日本では、ダイエットとなるといまだにカロリーダウンを気にする人も多いですが、食べないと体の中の脂肪を燃やせないことから、アメリカでは栄養素の組み合わせやバランスよく食材を摂ることを重要視しています。その一環として、体にいい脂肪(油)に注目が集まっています。たとえば、顔のメイクだって油が含まれる成分をオイルクレンジングで落とすように、体に溜まった悪玉コレステロールなどをオメガ3などのいいオイルで流すという考え。研究によって腸壁にこびりついた老廃物も適量のいいオイルで取ることができたり、血液もキレイになるということがわかり、いいオイルを積極的に摂りましょうという動きに変わってきています」(愛葉さん)
ヴィーガンも肉を楽しめる!?
植物を原料としたジャーキーや、人工肉のスナックもトレンドワード入り。
「肉を食べないヴィーガンでも、肉のテイストを楽しみたいということで、以前から大豆を加工した人工肉や、ベーコンの食感に似たエリンギを料理に使う方法はありました。でも近頃は、肉の風味が楽しめるスナックがどんどんバリエーションを増やし、ヴィーガンではないヘルシー志向の人たちからも人気です」(愛葉さん)
海藻がアメリカで大流行中!
ミネラルの宝庫として日本では当たり前のように食べてきた海藻。ここにきて海外で、美味しくてヘルシーだと人気。
「これまで海藻を食べる人が少なかったアメリカですが、海苔をスナックにしたり、海藻を麺に練りこんだりして、いろんな方法で食べられています。日本の昆布ダシなんて、スープにまでも海藻が!? なんて驚かれるほど注目されていて(笑)、ブームで終わらずに定着するのでは」(愛葉さん)
若山あや スーパーフードマイスターの資格を持つライター。女性誌で美容フードなどの記事も担当し、スーパーフードを中心に食のトレンドにも詳しい。
あいば・かおる スーパーフード研究家、スーパーフードダイエットトレーナー。日々更新される世界中の健康食やナチュラルフードを研究中。
※『anan』2019年6月5日号より。イラスト・川原瑞丸 文・若山あや
(by anan編集部)
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