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8年やってきて、バンドとしてブレない軸ができたと思う。
「これまでのアルバムはそれまでやってきた活動の“まとめ”って印象があって。でも、今回の作品はそのまとめ感プラス、未来が見えている感じ。これからDISH//がどう進んでいくのか、それも伝わるアルバムに仕上がっていると思う」(橘)
楽器を持ってダンスをしたり、コントをしたり、紙皿を投げたり、「はじまった頃からいろんなことをやってきた(笑)」と北村さんが言うように、DISH//の強みは、ポップにもシリアスにもいけるその振り幅の広さ。だけど、近年はとくに音楽的に自分たちのスタイルを追求。バンドとしての演奏技術も上がった。
「8年あったからこそ辿りつけたのかなって思います。途中、どこを目指していたのか、コントのリハーサルにもっとも時間を割いていた時期もありましたけど(笑)」(矢部)
何でもやってきた結果、身についたDISH//の地肩の強さは、アルバムに先駆けて発表された先行配信シングル三部作からもよくわかる。BiSHのアイナ・ジ・エンドとのコラボ、UNISON SQUARE GARDENの田淵智也、あいみょんからの楽曲提供と、個性的な面々との関わりによって、逆にDISH//の魅力が浮き彫りになっている。
「それぞれのアーティストのカラーと僕たちの色がうまく混ざっているから、それぞれの方のファンのみなさんにもぜひ聴いてもらいたいです。俳優でもある匠海のボーカルは、技術とかじゃなく感情表現が豊か。だからあいみょんさんの楽曲にもめちゃくちゃハマったと思う」(泉)
さらにアルバムにはOKAMOTO‘Sによる疾走感溢れるロックナンバー「僕たちがやりました」をはじめ、「勝手にMY SOUL」などのシングル曲や、たむらぱん(田村歩美)によるひねりの利いたポップチューン「アイロニスト」、新境地といえるシリアスなナンバー「DAWN」などの新曲も収録。
「いろんなタイプの楽曲があって、それがDISH//らしさだってようやく言えるかなって思うんです。これまでは背伸びして頑張っていたけど、それがなくなったというか。ああ、こうやって挑戦しながら前へ進んでいくんだって思えた。やっとブレない軸ができたよねってメンバーでも話していて。その軸を大事に進んでいけば、間違いないなって思えるようになれたのはバンドとして大きな一歩だと思います」(北村)
4年連続で武道館公演を成功させた彼らは、今年の夏、新しいステージとして富士急ハイランド・コニファーフォレストでのバンド史上最大規模のワンマンにも挑む。
「僕たちの最終目標は、横浜スタジアムでのワンマンライブ。大きなステージに見合うパフォーマンスができるように少しずつでも成長していきたいって思っています」(矢部)
3rd Album『Junkfood Junction』【初回生産限定盤A CD+DVD】¥5,556 【初回生産限定盤B CD+DVD+40P BOOK】¥3,704 【期間生産限定盤CD】¥1,852 【通常盤CD】¥2,778(Sony Music Records)
ディッシュ 右から、橘柊生(Fling Dish、RAP、DJ&Key)、矢部昌暉(Cho&G)、北村匠海(Vo&G)、泉大智(Dr)の4人で構成されたダンスロックバンド。それぞれ映画、ドラマ、舞台などで俳優としても活躍。
※『anan』2019年4月10日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・鴇田晋哉 ヘア&メイク・大西トモオ 取材、文・梅原加奈
(by anan編集部)
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