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「押して引いてだよ」
「会社の人たち数人と飲みに行ったとき。四十代後半の上司で、ちょっと兄貴風を吹かせるようなタイプの人がいるのですが、その人が“みんな、恋してるのか?”と聞いてきたんです。
何人かは“してる”って答えるじゃないですか。するとまあ、恋愛の手解きみたいな話をしてきました。“大事なのは押して引いてだよ”って言うんですね。
ガンガン誘ってちょっと引けばイチコロだから……みたいな話を延々していましたね。そんな簡単じゃねえよ……って思いながらみんな聞いていました」チサ(仮名)/28歳
押して引いては、恋愛テクニックにおいて初歩中の初歩。誰もが知っているオーソドックスなテクニックです。言われなくても分かっていることを、偉そうに語られても困りますよね。
「男は金じゃない」
「最初、仕事仲間で飲んでたんです。時間も経って何人か帰り、同僚の子と、もうひとり先輩の男性社員と三人になりました。そこで、私の彼氏の話になったんですね。
“何やってる人?”と聞かれたので、大手の会社に勤めている人だと伝えたんです。そうしたら、スイッチが入ったように“男は金じゃない”と熱く語り出しました。
“金で幸せが買えるわけじゃない”と、彼に対する嫉妬としか思えないような言葉を繰り返し、批判してきました。何も響いてきませんでしたね」ユウナ(仮名)/28歳
対象となる男性と自分を比較して、劣っていると認めざるを得なかったんでしょう。嫉妬むき出しのアドバイスは、何の参考にもなりません。お金も最低限必要であることは間違いありませんから。
「自分を安売りするな」
「彼氏にフラれ落ち込んでいるとき、上司が飲みに誘ってくれたんです。やや自暴自棄にもなっていて、“早く男を作りたい”みたいなことを言ったら、“自分を安売りするな”と戒めてくれました。
それがすごく嬉しくて、ずっとその言葉が胸に残ってたんです。それから半年ぐらいして、再びその上司と飲む機会がありました。そこで、“彼氏いるのか?”と聞かれました。
いないと答えると、“高望みするな”と言われた。前と言ってること逆! 聞いたら、以前の話はほとんど覚えていませんでした」カナコ(仮名)/31歳
親身になってくれているようで、そうでない場合もあります。言葉を真に受けているうちに、時間ばかりが経ったらもったいないだけです。
“女がウンザリする年上男の恋愛アドバイス”をご紹介しました。
年齢を重ねてある程度経験があると、上から目線で偉そうなことを言いがち。時代が変われば、通用するノウハウも変わります。話半分くらいで聞いて、参考程度にとどめるのがいいでしょう。
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